今回のお題はユーミンの「よそ行き顔で」からです。
始めの2行はただの情景の描写です。
後の2行が腕の見せ所かな。
【問】下の歌詞を英訳しなさい
砂埃りの舞う道のわきに
小さなガソリンスタンドがある
松の林と曇った海に
最後の風を喫いに来た
【蛇足】
歌詞の中に「砂埃が舞う」というフレーズが2回も出てきます。
何を意味しているか分かりますか?
「砂埃が舞う」→風が強→波が立つ→サーフィン日和
また「曇った海」という表現もあります。
「曇った海」→「カンカン照りではない」→サーフィンの練習には良い
ということです。
これがわからないと・・・
砂埃の舞うこんな日だから
観音崎の歩道橋に立つ
ドアのへこんだ白いセリカが
下をくぐって行かないか
・・・の意味が分かりません。
そうです。元カレはサーファーだったのでしょう。
絶好のサーフィン日和なので
彼が通るのではないかと歩道橋の
上から白いセリカを探しているのです。
【解答例】
By the road in a cloud of dust
There stands a small gas station
Now I' m here at the cloudy beach with pine trees
to say good-bye once and for all
くまぷー先生、こんばんは。
第24回の公開日から三日も過ぎてからの、
解答でごめんなさい。
しかも、まだ前半しか英訳はできていない。
There is a small gas station by the dusty road.
または、
There is a small gas station by the road in a cloud of dust.
「砂ぼこりの舞う」が難しい。
投稿情報: ちゃこ | 2018年10 月29日 (月曜日) 午後 09時36分
I came to see the cloudy sea and pine forest,
taking a breath of my last wind.
ぐちゃぐちゃ。
投稿情報: ちゃこ | 2018年10 月29日 (月曜日) 午後 09時50分
お早うございます。
前半はいいと思います。
後半の・・・
>I came to see the cloudy sea and pine forest,
>taking a breath of my last wind.
・・・はどういう訳になりますか?
特に分詞構文のあたりの訳を教えてください。
投稿情報: くまぷー | 2018年10 月30日 (火曜日) 午前 06時32分
曇った海と松の林を見に来ました。
最後の風を喫うために。
分詞構文は理由のつもりです。
投稿情報: ちゃこ | 2018年10 月30日 (火曜日) 午後 04時40分
>分詞構文は理由のつもりです。
理由であるならば訳は下のようになるのでは・・・
曇った海と松の林を見に来ました。
なぜなら最後の風を喫うからです。
>最後の風を喫うために。
~するためにというのは「目的」です。
「~するために」と考えた場合は
省略された接続詞は何になるのでしょう?
そもそも「~するために」という訳が付く分詞構文の
例文ってどんなのがありますかねぇ?
ちなみに下のサイトに「原因・理由」を表す分詞構文の例文が
たくさんアップされています。
https://reibunpo.com/bunshi-kobun/bunshikobun-riyu.shtml
また下のサイトには分詞構文の基礎が良くまとめられています。
参考にしてください。
http://www.eibunpou.net/08/chapter20/20_3.html
投稿情報: くまぷー | 2018年10 月30日 (火曜日) 午後 07時41分
>分詞構文は理由のつもりです。
「理由」ならば訳は下のようになるのでは・・・
曇った海と松の林を見に来ました。
なぜなら最後の風を喫ったから。
この場合、省略された接続詞はbecause, since, as などです。
>最後の風を喫うために。
「~するために」は「目的」です。
省略された接続詞は何ですか?
そもそも、「~するために」という訳が付く分詞構文って
どんなものがありますか?
投稿情報: くまぷー | 2018年10 月30日 (火曜日) 午後 08時11分
間違えました。
恥ずかしくて穴があったら入りたい。
これの場合、分詞構文ではなくて、
to不定詞の副詞的用法「〜するために」が
適切ですね。
分詞構文はだめだ。
投稿情報: ちゃこ | 2018年10 月30日 (火曜日) 午後 09時45分
>to不定詞の副詞的用法「〜するために」が
>適切ですね。
そうですね。その方がいいと思います。
>間違えました。
>恥ずかしくて穴があったら入りたい。
いやいや、お気になさらずに。
分詞構文は結構、いろんな意味に訳せるけど
基本的に「~するために」という「目的」の用法はない、と
はっきり意識している人は教員の中にもそんなにいないかもしれません。
投稿情報: くまぷー | 2018年10 月30日 (火曜日) 午後 10時05分
I took a breath of my last wind,
seeing the cloudy sea and pine forests.
和訳
最後の風を喫いました。
曇った海と松の林を見ながら。
分詞構文は、「〜しながら」付帯状況。
納得できないままだけれど、
コメントに載せてみます。
投稿情報: ちゃこ | 2018年10 月30日 (火曜日) 午後 10時13分
>I took a breath of my last wind,
・・・で、最後に最大の難問です。(私にとって)
ちょっと朝のこ短いの時間ではまとめることができません。
コメントするのにもう少し時間をください。
・・・で、 take a breath of one's last wind ・・・という表現ですが
どこから持ってきましたか?
投稿情報: くまぷー | 2018年10 月31日 (水曜日) 午前 06時40分
さて・・・
>take a breath of one's last wind
・・・を最初にこの表現を見て思い浮かんだのは
take one's last breath (息を引き取る、死ぬ)です。
恐らく・・・
>I took a breath of my last wind,
>seeing the cloudy sea and pine forests.
>和訳
>最後の風を喫いました。
>曇った海と松の林を見ながら。
・・・からは、曇った暗い松林のある海辺に自殺をしにきたした人の絵が浮かぶのではないかと思います。
もちろん、歌詞を見れば自殺をしに来たのではないということは明らかです。
しかし、この女性は「私は明日から変わるんだから」と昨日までの自分との
決別を宣言しています。これはある意味、過去の自分を捨てること、
大げさではありますが、過去の自分の死を意味するとも解釈できます。
すると、海辺に自殺をしにきたという解釈も必ずしも、間違いとは
言えないのかもしれません。
・・・ということで、この訳がちゃこさんワールドの解釈の訳として
成立するのかも・・・
・・・ということで
>コメントするのにもう少し時間をください。
・・・と言ったわけです。
投稿情報: くまぷー | 2018年10 月31日 (水曜日) 午後 08時20分
遅くなりました。ちゃこさまから学びつつ、
There is a small gas station along by the dusty road
「そって」along を書いてみました。
私もtake a beath を使いたいです。
I see the pine forests and the gray sea in front of me
This is the last I come here and take a breath
風がないですね(^^;
苦しい、、、
でも、楽しいです(^^)
投稿情報: SQS | 2018年11 月 1日 (木曜日) 午前 01時01分
SQSさん、お早うございます。
今朝はとても忙しいので
取り合えず、挨拶だけ・・・m(__)m
投稿情報: くまぷー | 2018年11 月 1日 (木曜日) 午前 06時31分
ありがとうございます。
along はなしで、
There is a small gas station by the dusty road.
ですね。
along は、many shops along the street のようにいくつかあるものが
道沿いにあるイメージ、でよろしいでしょうか。
絶好のサーフィン日和に「彼に会えるかもしれない」というかすかな期待と、
でもこの気持ちはもう終わりにしようという切ない思いを表現する
後の2行はなんとも難解です(^^;)
「喫いにきた」はたばこを意味するのかな。
投稿情報: SQS | 2018年11 月 1日 (木曜日) 午後 12時05分
>along はなしで、
無しの方がいいですね。
基本的にalongのイメージは点ではなく線です。
alongでは道の端に小さなガソリンスタンドがポツンと
1軒あるということにはなりません。
https://ejje.weblio.jp/content/along
投稿情報: くまぷー | 2018年11 月 1日 (木曜日) 午後 08時01分
>This is the last I come here and take a breath
>風がないですね(^^;
必ずしも風は必要ないでしょう。
「最後の風を喫いに来た」というのは
見納めにやって来たということでしょうから。
>「喫いにきた」はたばこを意味するのかな。
そんなはずはないでしょう。
それでは曲のイメージぶち壊しです。 ヽ(`Д´)ノプンプン
投稿情報: くまぷー | 2018年11 月 1日 (木曜日) 午後 09時04分
【蛇足】を公開しました。
御覧くださいm(__)m
投稿情報: くまぷー | 2018年11 月 1日 (木曜日) 午後 09時21分
くまぷー先生、SQSさん、お久しぶりです。
お仕事など、お忙しいなか、
いつもコメントありがとうございます。
さて、お二人のやりとり、蛇足を拝見して、
初めてサーフィン日和の歌だと知りました。
元彼さんはサーファーなんですね。
考えてもいなくて、すごく驚きました!!
教えていただき、感謝しています(*^_^*)
投稿情報: ちゃこ | 2018年11 月 2日 (金曜日) 午後 11時19分
続いて、
take a breath of one's last wind の、
出所について説明します。
私は、take one's last breath のイディオムは、
知らずに書いていましたが。
まず、「息を吸う」は、take a breath だと調べて、
それから、take a breath of 〜の用例を見つけました。
take a breath of water 「水を飲み込む」
take a breath of fresh air 「新鮮な空気を吸う」
take a breath of 〜で
of以下に目的語が取れそうだなぁって閃いて、
「(私にとって)最後の風を 喫う」
take a breath of my last wind
になりました(`・ω・´)
投稿情報: ちゃこ | 2018年11 月 2日 (金曜日) 午後 11時30分
>になりました(`・ω・´)
了解しました。
a breath of~ は直訳すれば「一息の~」→「わずかの~」という意味が
根底に含まれることが多いです。
a breath of air: かすかな風[空気の動き]、そよ風
a breath of hope: かすかな期待
従って・・・
•There's not a breath of suspicion.
疑いの「う」の字もない. - 研究社 新英和中辞典
•There was not a breath of air.
風がそよともなかった. - 研究社 新和英中辞典
・・・です。
ちゃこさんが見つけた用例の・・・
>take a breath of water 「水を飲み込む」
>take a breath of fresh air 「新鮮な空気を吸う」
・・・は
take (a breath of) water 「(少し)水を飲み込む」
take (a breath of) fresh air 「(少し)新鮮な空気を吸う」
・・・ということですかね~
ですからof以下がwater, fresh airならわかりますが
my last windではわかってもらえないような気がします。
投稿情報: くまぷー | 2018年11 月 3日 (土曜日) 午前 08時16分
あ、ちなみに・・・
take wind
・・・には「うわさされる、世間に知れる」という意味があります。
投稿情報: くまぷー | 2018年11 月 3日 (土曜日) 午後 05時13分
解答例、公開しました。
投稿情報: くまぷー | 2018年11 月 4日 (日曜日) 午前 08時05分
おはようございます。
くまぷー先生、解答例ありがとうございます。
松の林と曇った海に
最後の風を喫いに来た
最後の2行が腕の見せ所ですね!
a breath of〜 の根底にある「少し」の意味、
a breath of に my last wind がだめなわけ、
take wind 「うわさをされる、世間に知れる」
わかりました(^ν^)
投稿情報: ちゃこ | 2018年11 月 4日 (日曜日) 午前 08時46分
あ、指摘し忘れました。
今更ですが、SQSさんは時制が苦手だとおっしゃっていたので・・・
>I see the pine forests and the gray sea in front of me
現在形は「今、~している」という意味ではありません。
第23回でも触れましたが・・・
>感覚的には・・・
>He speaks Japanese.
>・・・と同じ。
>こういう風に言えば
>彼は日本語を話すという属性を言っているのであって
>今だけ話すという意味ではないよね。
投稿情報: くまぷー | 2018年11 月 4日 (日曜日) 午前 08時48分
現在形の解説ありがとうございます。
時制が現在形ですと、現在の習慣を表して、
He speaks Japanese.
彼は日本語を話す。(習慣的に話す)
I see the pine forests and the gray sea in front of me.
私は目の前にある松の林と曇った海を見る。(習慣的に見る)
のようになり、
歌詞の意味内容と合わない、
ということですよね?
「よそ行き顔で」の主人公の彼女は、
歌詞の舞台である観音崎の海辺に
習慣的に来ているわけじゃない。
なんだか、久しぶりな感じがします。
投稿情報: ちゃこ | 2018年11 月 8日 (木曜日) 午前 12時44分