三四郎の上級者とはいったい、どういう人でしょうか?
メニューに載っている標準機能を熟知していて
あらゆる関数の使い方を知っていて
さらにマクロもバリバリに使いこなしているユーザ、
そんなイメージでしょうか?
確かに三四郎について深い知識があるということは大切なのですが
くまぷーが持っている上級者のイメージはちょっと違います。
くまぷーが持っている上級者のイメージは、「簡単に使える、
使いやすい作品」が作れるひとです。
ですから、どんなに難しい関数を知っていようが
マクロをバリバリ使っていようが、ダメなものはダメです。
どんなに高級な具を使っていようがまずいラーメンは
まずい、としか言えないのと同じです。
それでは三四郎で何かを作る場合、具体的にはいったいどんなことを
心がければいいのでしょうか?
くまぷーは原則として以下のことを心がけています。
それらはくまぷーの経験によるもので、具体的な数字については
特に明確な根拠があるわけではありません。
しかし大きくはずれた数字ではないと思います。
1.ワークシート1枚に(ユーザが操作する)表はひとつ。
画面をさんざん、スクロールさせなければ表の存在自体が
ユーザにわからないというのでは困ります。
作者はどこにどの表があるとわかるでしょうがユーザにはわかりません。
とんでもない場所にある表に入力しなくてはならないとなると
それだけで「仕事をする気」が失せてしまいます。
1枚のワークシートに複数の表を配置するときは
最低限スクロールさせずに全ての表の存在が
ユーザの目にはいるようにするべきでしょう。
2.ワークブックひとつに(ユーザの目に見える)ワークシートは
特別な場合を除いてどんなに多くても10枚まででしょう。
できれば5枚以下が望ましいと思います。
特別な場合とはワークシートを「串刺し計算用」に使っている場合です。
例えば1月~12月までの売り上げを集計するような場合は
それだけでワークシートが12枚になってしまいます。
こういう場合はユーザは該当する月のワークシートを
使うのだな、と常識的に判断できるので可です。
ところが「串刺し計算用」でない場合のほとんどは
作者の肩に力が入りすぎています。ひとつのワークブックで
なんでもできるようにしようとりきむとそうなります。
「多機能」と「高機能」は必ずしも同意語ではありません。
某ワープロソフトや某OSが多機能を追求して
必ずしもユーザに歓迎されなかった例を思い起こしてください。
どうしてもワークシートをたくさん使わなければならないときは
非表示にするなど、なんらかの手を使って必要なものだけを
ユーザに見せるという工夫が必要でしょう。
3.ファイルサイズは1MBまで。できれば700KB以下。
この頃はフロッピーはほとjんど使われなくなりましたが
学校現場ではまだしぶとく生き残っているようです。
まあ、学校現場でも大容量のUSBメモリーが
かなり普及してきましたから第3項はあまり気にしなくてもいいかもしれませんが…。
ただ、これも経験上ですが三四郎でファイルサイズが
何メガバイトもあるもので、これは凄いというものはほとんどないようです。
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上記の文章は数年前にエクセルユーザ向けに書いたものを
小変更したものですが、エクセルと三四郎、同じ表計算ソフトと
いうことで基本的な考えはほとんど同じだと思います。
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